2024年4月1日ハヤテが永眠しました。

     

     ハヤテが作ってきた縁を引き継ぎ、騎馬隊を退役した後輩の“幸希”を迎え入れ

     名称を「ハヤテの会」から「ハヤテから幸希へ絆(つな)ぐ会」に改めました。

          

 

競走馬、騎馬隊、牧場警備、そして第四の馬生へ…

ハヤテの会開設に寄せて

 

 

ハヤテは中央競馬を28戦4勝の成績で7歳まで走り、競走生活を引退後、警視庁騎馬隊で20歳まで仕事をしました。

 

騎馬隊を退役するにあたり、引退馬協会の紹介により2015年2月から観光牧場で余生を過ごすために引き取られました。

ハヤテの飼育管理を担当することになった自分には馬を扱った経験もなかったのですが、色々な人に助けられながら、

健康に長生きしてもらうことを考えて飼育していました。

 

 

ハヤテはのんびりでマイペースな性格の馬です。

臆病な所はありましたが、牧場内を冒険して

切り傷をつくって帰ることもありました。

いたずらしてはやり過ぎたとわかるとすぐに逃げたり、

嫌いな臭いに気づくと、触らせてくれなかったり

年数回、草刈り機で伸びすぎた牧草を刈ってしまうとすねてしまうこともありました。

 

それでも大きなケガもなく、病気にもならないで過ごしてくれました。

大変なこともありましたけど、ハヤテとはかけがえのない時間を過ごしてきたと思います。

 

 

のんびりと広い敷地で過ごしていましたが、

2019年9月秋の台風災害によりこの牧場を閉鎖することになってしまい、

ハヤテもいられなくなってしまいました。

 

 

現在、ハヤテは御宿町のマーサファームで新たな馬生を過ごすことになりました。

マーサファームはハルウララのいる牧場としても有名です。

これまでもハヤテの飼養管理について相談にのってもらっていた事もありました。

なので安心してハヤテの管理をお任せできます。

 

 

これからは今までのように世話をすることはできませんが、

彼が穏やかな余生を過ごせるように「ハヤテの会」を立ち上げ、支えていこうと思います。

皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。

 

2024年7月吉日

 

ハヤテの会

代表 村石 武史